こんなにいっぱい工務店で家を建てるメリット
地域の住宅会社を「工務店」と呼びます。
実は工務店は日本の戸建住宅の約8割を建てているんですよ。
地元業者だからこその安心
工務店は長く地元で仕事をしている企業なので、本部の意向で地域から撤退してしまうようなことはありません。
しっかりした工務店は「地域のため」まで考えて仕事をしています。また営業力で仕事をしているわけではなく「地元での口コミや紹介がメイン」のため、施工はもちろん引渡し後のメンテナンス、人と人とのつながりを大事にしています。アフターケアの点では、何かあったら早く来てくれます。(建てた家と会社が近いですからね!)
本当の意味での注文住宅
家づくりはプロである「つくり手」と自分たち「住まい手」の共同作業です。工務店で家を建てる醍醐味は、施工上の制約が少ない、家を作品化しない等、決まったハコをお任せでつくってもらうのではなく、住む人の都合優先で一品生産の家を作ってもらう事ができる点です。自分なりのこだわりを強くもっている人に向いています。自分たちの要求にちゃんと耳を傾けてくれるか、必要であれば自分たちの要求に「それはダメだ」と熱心に言ってくれるか。一緒に家づくりをしてくれる工務店を選びましょう。
倒産リスクはあるが、補償もある
過去にも大きな工務店が倒産して問題になったことがありました。でも、今は大企業も倒産する時代。要は個々の会社の経営状態がしっかりしているかが一番の問題です。法制度や補助金に対する情報をちゃんと学んでいる工務店かどうか、質問してみてもいいでしょう。あるいは、もしも倒産してしまっても、工務店は瑕疵担保責任保険への加入などが義務付けられており、顧客は一定の補償を受けることができます。何より工務店の多くは、制度の枠を超えて、自分の手で地域の家を守っていくんだという意識が強く根付いています。
デザイン性と技術力
工務店というと昔ながらの家づくりをコツコツ・・・というイメージがあるかも知れませんが、最近ではハウスメーカーや設計事務所並に提案力・デザイン力を発揮する工務店が増えています。また、国が基準を定め、建設地の自治体が認定を行う長期優良住宅や低炭素住宅、高い断熱性を持ち太陽光発電などでエネルギーをまかなうゼロ・エネルギー住宅にも積極的に取り組んでいます。
価格が適切で品質も安定
工務店の多くは総合住宅展示場への出店やTVCMなどの宣伝はなく、地域の折り込みチラシ程度の営業なので営業経費などが少なく、コストは比較的割安。
また量産メーカーは下請けに現場を丸投げしていますが、自社で職人を抱えている工務店は、きめ細やかな仕事をしてくれます。
密にコミュニケーションが取れる
営業スタッフとだけでなく、社長や設計者とも直接連絡がとれ、打ち合わせがまめにできます。打ち合わせができるということは、お施主様の真意が伝わりやすい上、意思のすれ違いが少なく比較的早く現場に反映されます。それは家を建てる自分たちが家づくりにちゃんと参加できるということ。また、営業マンがグイグイ押してこないのもメリットです。
工務店で家を建てるのは地域貢献になります
工務店でその地域の木材を使って家を建てた場合、自分たちの地域に流れるお金は全体の約60%。一方、大手住宅メーカーで家を建てた場合、自分たちの地域に流れるお金は約30%。2倍ほどの差があるんです。地域にお金が流れれば、地域の経済が回り、地域貢献につながる。その恩恵は巡り巡って地域に住む自分たちに帰ってきます。こういう観点から家づくりを見てみるのも面白いですね。
大手住宅メーカーで家を建てた場合
工務店で地域の木材を使って家を建てた場合
出典:平成22年度国土交通省地域木造住宅市場活性化推進事業「地域工務店が造る家の地域貢献度調査事業報告書」 |
間接経費と坪単価及びオプションを考える |
見積書には具体的に表示されない間接経費。しかし、これらのものが無償であるわけではなく、お客様が知らず知らずのうちに間接的に負担しているのです。 |
【間接経費の例】
社屋 | ・・・ | 事務所ビル、常設展示場、駐車場等 |
従業員 | ・・・ | 各種役員、事務員、検査員、営業マン、設計士、現場監督等 |
レガシーコスト | ・・・ | 厚生年金、健康保険、退職金等 |
宣伝広告 | ・・・ | テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、折込チラシ、看板等 |
その他 | ・・・ | ISO等の組織参加費用、参加維持費等 |
※ 建築総額が同じ場合でA社とB社の金額の内訳を比較 |
【A社/坪単価50万円】 小規模なので会社を維持するための経費が少なく、材料費を多くできる。 |
【B社/坪単価45万円】 オプションを増やす事により、坪単価を安くみせている。会社の規模がA社より大きいため、間接経費が多くなり、材料費をおさえている。 |